皆さんはイソップ寓話の「3人のレンガ職人」の話を知っていますか?
有名な話なので知っている人も多いと思いますが、今回はこの話を元に働く目的について書きたいと思います。
・働くモチベーションが低い
・今の仕事が嫌で転職を考えている
・仕事が嫌いで早く辞めたい(FIREを目指している)
「3人のレンガ職人」の話
旅人がある町を歩いていると、重たいレンガを積んでいる3人のレンガ職人に出会いました。
そこで旅人は「何をしているのですか?」と3人のレンガ職人に尋ねました。すると3人のレンガ職人は次のように答えました。
1人目のレンガ職人は、
「何って、見ればわかるだろう。親方の命令でレンガを積んでるんだよ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。」
と答えました。
2人目のレンガ職人は、
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
と答えました。
3人目のレンガ職人は、
「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
と答えました。
3人のやっている仕事は同じ 違うのは〇〇!
話を読んでどのように感じたでしょうか?
まず一つ目のポイントは、3人とも同じレンガを積むという同じ仕事をしていますよね。
それにもかかわらず、答えは全く異なりますよね。
では、何がこの違いを生んでいるのでしょうか?
それは、仕事に対する目的です。
1人目の職人が仕事をする目的は何でしょうか?
親方にただ言われたからやっているだけで、特に目的はないですよね。
2人目の職人はどうでしょうか?
家族を養うためですね。
では、3人目はどうでしょうか?
3人目の職人の目的は、偉大な大聖堂を作ることですね。そして、多くの人を幸せにすることです。
皆さんは、何番目のレンガ職人が一番幸せそうに感じますか?
多くの人が3番目の職人と答えると思います。
では、なぜ3番目の職人がそうみえるのでしょうか?
それは、3番目の職人が唯一、内発的な動機に基づいて、高いモチベーションで仕事をしているからです。
目的を持ち、高いモチベーションで仕事をするには?
皆さんは今の仕事をどのようなモチベーションでやっていますか?
多くの人は、1人目か2人目の職人と同じようなモチベーションでやっているのではないでしょうか?
ただ、上司に言われるがままに仕事をする、給料をもらうためだけに仕事をする、このような意識では仕事が面白くないですよね。
僕自身も昔はこのように仕事をしていて、仕事がつまらないなと感じていましたが、今はあることを意識するようにしたら以前に比べてかなり高いモチベーションで仕事ができるようになったと感じています。
ほとんど全ての会社に経営方針があると思います。
経営方針の多くは、社会に対して何かしらの貢献をするような方針になっていると思います。
なので、3人目のレンガ職人のような、多くの人を幸せにするような目的にぴったり合うと思います。
例えば、トヨタは次のような経営方針を掲げています(7つある基本理念の内の一つです)
「クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む」
自分の仕事が何であれ、多少なりとも会社の果たそうとしているミッションに繋がっている、つまり自分の仕事の目的=会社の経営理念だと考えることで、自分の仕事に対するモチベーションも上がってきませんか?
まとめ
イソップ寓話の「3人のレンガ職人」の話を元に、仕事の目的について書きました。
仕事は人生の大部分を占めるものです。仕事を嫌々やらされるのか、それとも目的を持って高いモチベーションでやるのか、この違いは絶対に人生の幸福度に大きな影響を与えるはずです。