初めまして!ライトといいます!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は「吃音症と僕の人生」というテーマで書いていきます。
この記事で少しでも吃音症の認知度が上がり、苦しんでいる人の助けになれば幸いです。
目次
吃音症とは
吃音症とは、言語障がいの一種で、簡単に説明すると言葉が円滑に話せない障がいです。
例えば、「こんにちは」と言いたいときに、最初の一音を繰り返して「こ、こ、こ、こんにちは」となってしまったり、最初の一音がなかなか出ず「・・・・・・こんにちは」となってしまいます。
ただ、すべての言葉でそうなるわけではなく、発声しやすい言葉、しづらい言葉があります。日常会話では、話しやすい言葉で置き換えて会話をしますので、一見何の障がいも無いように見えますので、周りから理解されづらかったりします。
しかし、人の名前や会社名など、固有名詞を言わなければならないときは、置き換えができないため、言葉に詰まり、周囲から笑われたり、ときには怒られたりし、生きづらさを感じるときが多くあります。
僕の人生
僕が吃音症になったのは、小学2年生のときです。ただその当時は障がいとは認識してなく、単に緊張からくるものなのかなという認識でした。そのため、小中では人前でしゃべる経験を積めば、場慣れして改善できると思い、校内放送をする仕事や生徒会長など積極的に行動しましたが、失敗ばかりでどんどんトラウマが増え症状は悪化するばかりでした。
高校生頃からは、例えば、授業中に発言したり、何か話す必要があるようなことから自然と逃げるようになっていました。
大学生になって初めて、自分は吃音症なんだと認識しました。それから改善する方法を調べましたが、根本的な治療は確立されてなく、言葉が詰まったときのコツのようなものしか改善方法はありませんでしたが、多少改善された気がします。
大学4回生になり、いよいよ就活がやってきます。就活では面接がどうしてもついて回ります。面接ではマイナス評価しか得られないということはわかっていましたので、大学で難関資格にチャレンジしたり、企業分析やエントリーシートの書き方については、人一倍力を入れ、何とか東証一部上場企業に就職することができました。
社会人になってからは、電話対応や名刺交換、様々な場面での報連相など話さないといけないことばかりで、吃音症も悪化していくばかりです。
仕事で一番つらいのは、上司に説明を求められたときに、頭ではわかっているのに、言葉が詰まるときがよくあり、そうしたときに、「分かっていない」「理解が不十分」だと評価されることです。それだけでなく、その関連する事柄についても、これなら説明できると思っても、「さっきのが分からないならこれも分からないよね」と言われてしまうこともあります。
人生を振り返ると、何をやるにしても吃音症が邪魔をしていたと思います。もし吃音症じゃなければ、180度変わった人生が送れたのかなと考えることがよくあります。
人生で後悔していること
僕の人生は、特に高校生ぐらいからはいろいろなことから逃げる人生だったと思います。
小さいものから大きなものまでありますが、例えば、小さなものでは外食をするときに店員さんにメニューを伝えるのが困難で、食べたいものではなく、発声しやすいメニューを選んだり、大きなものでは、高校受験や大学受験では面接がない、筆記だけのところを選んだり、就活においても、電話対応のことを考え、発声しづらい社名のところは諦めたりしていました。
話すことがダメなら、他のことでカバーしようと思い、勉強や部活には人一倍努力してきましたし、身だしなみなど外見もすこしでもよくなるようにやってきました。
でも、今振り返ると、それは吃音症から逃げている自分を正当化するためのものだったと思います。
それで、後悔していることは、どこかで勇気を持って吃音症と向き合い、周りに公表したりすれば、吃音症を隠すことで苦しみながら人生を過ごすこともなかったのかなということです。
もちろん過去には戻れませんし、仮に戻れたとしても、やっぱり勇気が出ず、公表できなったんじゃないかとも思います。
しかしながら、過去は変えれなくても、これからの人生をよくしていくことは可能です。
これからの人生で挑戦したいこと
これはあくまでも僕の考えですが、もっと吃音症に対する理解が広まればかなり過ごしやすくなると考えています。
言葉が詰まったときに、笑ったり、怒ったりせずにただじっと待ってくれるだけでも全然気持ちは変わってきます。
これからの人生は吃音症と向き合いながら生きていきたい。
そのためにまずは、このブログやSNSを通して、少しでも吃音症に対する理解が深まれば嬉しいです。
そして、吃音症で苦しむ人を少しでも多く救っていきたいです。
最後に
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」という吃音症の女子高生を題材にした漫画があります。
漫画の作者自身も吃音症で、その経験を元に書かれたようです。
内容は共感できるものばかりで、吃音症についてもっと知りたいと思ってもらえるなら、この本を読んでもらうのが一番だと思います。